どんな職業か
採用から退職までの従業員の人事管理に関わる事務を行う。 従業員の雇用に関しては、採用、配置、異動、昇進、退職などの事務手続きを行う。経営計画などに基づいて採用を行い、本人の希望や適性などを考慮した配属先の決定や、必要な能力を持った人材の中途採用に関する事務手続きを行う。定期的な人事異動や昇進に関する事務を行う。組織的に体系づけた教育訓練、自己啓発などの能力開発を通じて、従業員の能力向上にもかかわる。 労働条件に関しては、労働時間や休暇日数、有給休暇の取得状況を把握し、勤務状況の管理を行う。給与等については、出勤簿やタイムカードなどの資料と照らし合わせて、支払額の算出・確認を行う。また、従業員が安全に働くことができるように労働環境の整備をはじめ様々なサポートを行う。労働組合との折衝にあたることもある。 福利厚生関係では、年金、医療、介護、労災、雇用の社会保険や、企業年金などの事務手続きを行う。保養所や社員寮などの運営事務を行うこともある。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 文書作成ソフト(Word、一太郎等)、表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.3 | 235 / 498 | 上位47% |
| 説明力 | 4.3 | 167 / 498 | 上位34% |
| 指導 | 4.2 | 102 / 498 | 上位20% |
| 文章力 | 4.2 | 158 / 498 | 上位32% |
| 読解力 | 4.1 | 190 / 498 | 上位38% |
| 他者との調整 | 4.1 | 116 / 498 | 上位23% |
| 他者の反応の理解 | 3.8 | 154 / 498 | 上位31% |
| 説得 | 3.8 | 148 / 498 | 上位30% |
| 継続的観察と評価 | 3.7 | 137 / 498 | 上位28% |
| 交渉 | 3.7 | 149 / 498 | 上位30% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 人事労務管理 | 3.6 | 5 / 508 | 上位1% |
| 事務処理 | 2.9 | 55 / 508 | 上位11% |
| 日本語の語彙・文法 | 2.1 | 102 / 508 | 上位20% |
| 教育訓練 | 1.7 | 115 / 508 | 上位23% |
| 心理学 | 1.5 | 155 / 508 | 上位31% |
| ビジネスと経営 | 1.5 | 180 / 508 | 上位35% |
| 顧客サービス・対人サービス | 1.4 | 358 / 508 | 上位70% |
| 法律学、政治学 | 1.4 | 145 / 508 | 上位29% |
| コミュニケーションとメディア | 1.4 | 244 / 508 | 上位48% |
| 公衆安全・危機管理 | 1.3 | 178 / 508 | 上位35% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| トラブルの察知 | 3.5 | 118 / 426 | 上位28% |
| 記述表現 | 3.4 | 82 / 426 | 上位19% |
| 発話表現 | 3.2 | 148 / 426 | 上位35% |
| 記述理解 | 3.1 | 123 / 426 | 上位29% |
| 帰納的推論 | 3.1 | 111 / 426 | 上位26% |
| 発話理解 | 3 | 183 / 426 | 上位43% |
| 演繹的推論 | 3.0 | 153 / 426 | 上位36% |
| カテゴライズ | 3.0 | 64 / 426 | 上位15% |
| 選択的注意(集中する力) | 3.0 | 122 / 426 | 上位29% |
| 法則に基づいた情報の並べ替え | 3.0 | 100 / 426 | 上位23% |
仕事内容
- 企業を支える人材を活用するために、人事、労務、給与、福利厚生などの社員の雇用管理に関わる事務をする。
- 従業員の在籍記録を維持管理する。
- 社内からの欠員の連絡を受け、求人をする。
- 求人への応募者の資格や適性を評価して、選考をする。
- 採用試験や面接をする。
- 採用、配置、異動、昇進、退職などの人事に関する事務手続きを行う。
- 新入社員に会社の方針の説明や会社生活のガイダンスをする。
- 労働組合に対する窓口として、労働条件に関する交渉をする。
- 従業員の労働条件や賃金体系の企画立案をする。
- 人件費などの予算を策定し、管理する。
- 従業員に行う教育訓練や能力開発に関する事務手続きを行う。
- 従業員の査定をする。
- 従業員の勤怠管理と給与や賞与の算出をする。
- 社会保険、退職金、保養所、社員寮などの福利厚生に関する事務処理をする。
- 従業員の健康管理をサポートする。
- 労務に関わるコンプライアンスを確認する。
- 懲戒事案に対応する。
- 助成金の申請業務を行う。
なるには
入職にあたって特に学歴や資格は必要とされない。大学などを卒業し、企業や団体などに採用され、人事課など人事関係の部署に配属される。入職後様々な部署を経験した後、人事部署に配属されることが多い。労働法や人事労務管理に関する知識を有していれば有利な場合もある。 中途入社では、採用、賃金制度、社会保険関係の手続などに精通した経験者が求められる。 簡単な事務処理から始めて経験を積み、採用、人事異動、賃金制度の見直しなど重要な仕事をするようになる。 関連資格として「社会保険労務士」、「キャリアコンサルタント」、「メンタルヘルス・マネジメント検定」などがある。事業所(オフィス、工場など)の労働者数が50人以上になると専属の「衛生管理者」を置く義務があるため、有資格者は有利になる場合がある。 労働法規を始めとした様々な法規の知識を持っていることや、社内の他部門との連携・調整力、行政官庁や他企業との折衝力、情報収集力などが求められる。また、人事の仕事では個人情報も扱うため守秘義務を守る誠実さや、採用・査定等に個人的な感情を差し挟まない公正な態度なども求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.8 |
| 高卒 | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 短大卒 | 0.1 |
| 高専卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.0 |
関連する資格
- 社会保険労務士
- キャリアコンサルタント
- メンタルヘルス・マネジメント検定
- 第一種衛生管理者
- 第二種衛生管理者
給料
賃金構造基本統計調査では「庶務・人事事務員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には3の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 327.1千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,008.6千円 |
| 平均年齢 | 44.8歳 |
| 平均勤続年数 | 13.4年 |
| 労働者数 | 73,991人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤262.2千円
- ≤285.8千円
- ≤296.8千円
- ≤311.5千円
- ≤380.3千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「事務従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率0.7%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人73.4千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比19.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比17.6%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
事務従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 事務61.6%
- 販売12.3%
- 専門的・技術的職業9.2%
- サービス職業8.8%
- 管理的職業3.5%
- 運搬・清掃・包装等1.9%
- その他2.6%
この分類に入った人のうち、38.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
企業、団体、官公庁等、組織には人事が欠かせないため、職場は全国に広がっている。総務等と同じ部署で行う場合もある。 就業者は男性が多かったが、女性が増えている。 賃金、労働時間等労働条件は勤務先の規定による。就業時間は規則的なことが多く、土日祝日は休みとなることが多い。ただし、新入社員の採用期間、人事考課や異動の時期には、残業時間が多くなることがある。関係法規の講習会、従業員の研修会などが休日に行われる場合には、休日出勤をすることもある。 近年、人事事務の自動化、省力化が進み、アウトソーシングにより人材採用や福利厚生業務の効率化が図られている。また、AI(人工知能)技術などを活用し、人材採用や従業員の労務管理、健康管理などに応用する「HRテック」も注目を集めている。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- 人事課長近さ 0.831
- 衛生管理者近さ 0.729
- 総務課長近さ 0.705
- 銀行支店長近さ 0.683
- 公認会計士近さ 0.674
- 税務事務官近さ 0.652
- 人事コンサルタント近さ 0.644
- 社会学研究者近さ 0.643
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)