どんな職業か
WebサイトやWeb技術を利用してマーケティングを行う。インターネットマーケティングとも言う。急速に発展している分野であり、その業務内容は多岐にわたるが、基本的にはWebを利用した市場調査、広告出稿、サイト訪問者のニーズの分析などのマーケティング活動を行う。 主な活動としては、SNS(social network service)等のWeb広告手法を活用した集客活動、CVRを向上させるためのアクセス解析とその結果を踏まえた改善策の実施等が挙げられる。 集客活動では、SNSの普及に伴いSNS上に広告を配信するSNS広告の利用が主になっている。このほか、自社サイトの露出度を高めるためのSEO、検索キーワードに応じて検索結果の上位に表示されるリスティング広告、商品などについてブログやWebサイトなどで紹介する「アフィリエイト広告」などを行う。また、「アドネットワーク広告」の手法も広がっている。 アクセス解析では、商品の購入や資料請求など成果に結びつけるためにサイト訪問者の訪問ルート、頻度、滞在時間、よく見られているコンテンツなど、様々な情報を個別又は組み合わせて、訪問者のニーズや関心分野を分析する。その結果を踏まえてメールマガジンやSNS、1度当該サイトにアクセスしたことがある人に対して行う「リターゲティング」広告等を活用した、リピーターの獲得やWebサイトの修正など改善策に取り組む。 Webマーケティングの特徴としては、費用対効果が高い、ターゲットを明確に絞り込んだ施策を実施できる、結果が数値で迅速に出てくるなど、効果をすぐに確認できるとともに、適切な改善策などもすぐに講じることができることが挙げられる。 ◇ よく使う道具、機材、情報技術等 表計算ソフト(Excel、Googleスプレッドシート)、プレゼン資料作成ソフト(PowerPoint、Keynote等)、パソコン
この職業に求められるもの
job tag の数値情報から、この職業で重要度が高い項目を並べています。「全職業中の順位」は、収録されている全職業の中でこの項目のスコアが何番目に高いかです。
重要度の高いスキル
スキル
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 傾聴力 | 4.7 | 161 / 498 | 上位32% |
| 文章力 | 4.5 | 101 / 498 | 上位20% |
| 説明力 | 4.4 | 145 / 498 | 上位29% |
| 読解力 | 4.3 | 151 / 498 | 上位30% |
| 説得 | 4.1 | 100 / 498 | 上位20% |
| 他者の反応の理解 | 4.0 | 123 / 498 | 上位25% |
| 新しい情報の応用力 | 3.8 | 121 / 498 | 上位24% |
| 他者との調整 | 3.8 | 185 / 498 | 上位37% |
| 交渉 | 3.8 | 125 / 498 | 上位25% |
| 継続的観察と評価 | 3.7 | 145 / 498 | 上位29% |
知識
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 販売・マーケティング | 3.7 | 2 / 508 | 上位1% |
| 顧客サービス・対人サービス | 2.6 | 140 / 508 | 上位28% |
| 事務処理 | 2.3 | 139 / 508 | 上位27% |
| コミュニケーションとメディア | 2.2 | 51 / 508 | 上位10% |
| 日本語の語彙・文法 | 1.8 | 171 / 508 | 上位34% |
| ビジネスと経営 | 1.6 | 144 / 508 | 上位28% |
| 心理学 | 1.4 | 192 / 508 | 上位38% |
| コンピュータと電子工学 | 1.2 | 158 / 508 | 上位31% |
| 社会学 | 1.1 | 237 / 508 | 上位47% |
| 通信技術 | 1.1 | 148 / 508 | 上位29% |
アビリティ
| 項目 | スコア | 全職業中の順位 | 位置 |
|---|---|---|---|
| 記述表現 | 3.2 | 148 / 426 | 上位35% |
| アイデアや代案を数多く生み出す力 | 3.1 | 111 / 426 | 上位26% |
| 独創性 | 3.1 | 88 / 426 | 上位21% |
| 記述理解 | 3.0 | 163 / 426 | 上位38% |
| 発話表現 | 2.9 | 248 / 426 | 上位58% |
| トラブルの察知 | 2.9 | 396 / 426 | 上位93% |
| 演繹的推論 | 2.8 | 218 / 426 | 上位51% |
| 発話理解 | 2.8 | 251 / 426 | 上位59% |
| 帰納的推論 | 2.8 | 211 / 426 | 上位50% |
| 法則に基づいた情報の並べ替え | 2.7 | 195 / 426 | 上位46% |
Webマーケティング(ネット広告・販売促進)のスコアをすべて見る
仕事内容
- WebサイトやWeb技術を利用してマーケティングを行う。
- クライアントの説明から、マーケティング対象のコンセプト、内容、PRポイント等について把握する。
- 社会や業界のトレンド、利用者のニーズについて、テレビや新聞、専門誌、ネットメディア等から広く情報を収集する。
- 社会のトレンドや利用者のニーズ、行動傾向等を把握するため、SNSの情報などWeb上のビッグデータを分析する。
- クライアントに対して、効果的なWebマーケティングの手法、内容、配信先等について提案を行う。
- 仕様、予算、スケジュール等について、社内及びクライアントとの間で意見を調整する。
- 具体的なコンテンツ(テキスト、イメージ、ムービー、Webサイト等)を自分で作成する。
- 具体的なコンテンツ(テキスト、イメージ、ムービー、Webサイト等)の作成を、社内の制作部門や外部の制作会社等に依頼する。
- 制作中のWeb広告やWebサイトの品質を管理し、必要に応じて自分で修正したり、制作者にリテイクを依頼する。
- Web広告の場合、完成したコンテンツの配信登録を行う。
- 企画したコンテンツをSNSで告知する。
- 配信中、もしくは配信が終了したWeb広告について、効果を把握するためにデータや配信状況の集計、分析を行う。
- Webサイトの場合、SEO(検索エンジン最適化)を行う。
- アクセス解析の結果に基づき、Webマーケティングの手法、内容、配信先等について改善策を考える。
- Webマーケティングの効果の検証や、改善策の提案のためのレポートを作成する。
- リピーター獲得のために、メールマガジンの記事を作成し、配信する。
- 他社とのコラボレーションを企画する。
なるには
入職にあたって、特に学歴や資格は必要とされない。 新卒で入職するには、大学や短大、専門学校等を卒業後、広告代理店やWebマーケティング会社、Webマーケティング部門のある企業に入社する経路が一般的である。広告代理店等に総合職として入社した場合は、Webマーケティング部門に配属されるか、異動によって担当する。 また、Webデザイナー等として経験を積んだ人が転職する場合もある。 入職後は社内研修を経て働きながら仕事を覚えていくことになるが、一通り仕事を覚えて、上司や先輩の助言を得ながら自分で仕事を回していけるようになるには個人差はあるものの、1年程度は必要とされる。技術の変化の激しい仕事であり、ステップアップして行くには、社会のトレンドに強い関心をもって業務を行うかたわら、社内外の研修を受けて各種の資格を取るなどの研鑽も欠かせない。 キャリアアップの経路としては、Webマーケティングのスペシャリストとして育てるところもあれば、数年ごとのジョブローテーションでさまざまな職種の経験を積ませて、マネージャーとして育てていくところもあり、企業によってキャリアパスは異なる。 急拡大している分野だけに人材不足状態にあり、マーケティングやIT経験者を中心に中途採用も多く、新卒採用以外の入職の機会も多い。 この職業で活躍するには、情報リテラシー、市場調査や販売促進の手法等のマーケティングについての知識はもちろん、データを収集・分析し、それをビジネスの文脈で数値化する能力や分析能力、そしてそこからユーザーのニーズを読み取りアイデアにまとめる企画力、更には関係者が多岐にわたるので、コミュニケーション能力や交渉・調整能力も必要である。仕事のサイクルが短いため常にスピーディーな対応が求められる。
就いている人の学歴
| 学歴 | 割合の目安 |
|---|---|
| 大卒 | 0.7 |
| わからない | 0.2 |
| 専門学校卒 | 0.1 |
| 高卒 | 0.1 |
| 修士課程卒(修士と同等の専門職学位を含む) | 0.1 |
| 高卒未満 | 0.0 |
給料
賃金構造基本統計調査では「企画事務員」として集計されています(2023年・全国)。この区分には8の職業がまとまっています。
| きまって支給する現金給与額 | 409.5千円 |
|---|---|
| 年間賞与その他特別給与額 | 1,540.8千円 |
| 平均年齢 | 41.8歳 |
| 平均勤続年数 | 13.7年 |
| 労働者数 | 40,035人 |
男女で見た給与
月額給与の推移
都道府県別の月額給与
- ≤316.2千円
- ≤335.6千円
- ≤357.6千円
- ≤379.9千円
- ≤443.1千円
この分類の人はどれくらい動いているか
ここから下は、この職業が属する「事務従事者」という大きなくくりの数字です。職業ひとつずつの統計は無いため、国の調査で使われている職業分類の単位で見ています。
- 欠員率0.7%働いている人に対して、まだ埋まっていない求人の割合
- 未充足の求人73.4千人募集したのにまだ決まっていない人数
- 入職者の構成比19.1%1年間に仕事に就いた人のうち、この分類が占める割合
- 離職者の構成比17.6%1年間に仕事を離れた人のうち、この分類が占める割合
事務従事者に入った人は、前はどんな仕事をしていたか
- 事務61.6%
- 販売12.3%
- 専門的・技術的職業9.2%
- サービス職業8.8%
- 管理的職業3.5%
- 運搬・清掃・包装等1.9%
- その他2.6%
この分類に入った人のうち、38.4%は別の分類の仕事から移ってきています。未経験からの入りやすさをはかる目安になります。
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)
働き方の特徴
基本的には企業の中の職務(仕事)であり、給与などの待遇は各社の規定に準ずるが、給与水準は比較的高い。ただし、勤務時間以外にも、社会のトレンドなどに絶えず注目してアイデアを考えることも必要であり、勤務時間もキャンペーンなどがあれば残業時間が多くなることもある。 近年、スマートフォンなどスマートデバイスの急速な普及を背景に、「デジタルマーケティング」が脚光を浴びている。Webマーケティングが主にWebの世界で展開されるのに対し、デジタルマーケティングは、O2O(Online to Offline)など実店舗とWeb店舗の垣根を越えたマルチチャネルの世界を対象としており、SNSやデジタルサイネージ、デジタル決済など多様な「タッチポイント」(顧客との接点)から得られるビッグデータを駆使して、戦略を立案しマーケティングを行う。Webマーケティングはこうしたデジタルマーケティングの中でウェブ分野のマーケティングを精緻に発展させたものととらえることができる。 今後、生成AIやパソコン・スマホ等のデバイスの進化に伴い、Webマーケティングの実施手法は、さらに大きく変容することが考えられる。
仕事の内容が近い職業
スキル・知識・アビリティ・仕事の性質・仕事活動の187項目を標準化して、この職業とどれくらい近いかを計算しています。
- Webディレクター(Web制作会社)近さ 0.801
- 企画・調査担当近さ 0.797
- UX/UIデザイナー近さ 0.757
- 広報・PR担当近さ 0.745
- Webデザイナー(Web制作会社)近さ 0.733
- システムエンジニア(Webサービス開発)近さ 0.657
- ソフトウェア開発(パッケージソフト)近さ 0.653
- 図書編集者近さ 0.620
職業情報提供サイト(job tag)/厚生労働省 職業情報データベース(独立行政法人 労働政策研究・研修機構 作成) 数値系 Ver 7.00/解説系 Ver 7.01(2026年7月30日取得)
賃金構造基本統計調査(厚生労働省)「令和2年以降 一般_都道府県別_職種(特掲)DB」を加工して作成
雇用動向調査 職業別 未充足求人数・欠員率(2021年)
雇用動向調査 職業別 入職・離職者構成比(2017年)
雇用動向調査 現職職業×前職職業 別入職者数(2019年)